通信制高校に入るためには入学試験を受験しなければいけないのか、気になりますよね。実は、入るための受験はあまり不安に思うことはありません。通信制高校の受験は、主に先生との面接や作文・軽い筆記テスト程度です。
通信制高校の入学試験は、落とすための試験ではなく、受け入れるための試験なため、一般的に合格率はかなり高めです。
ただ、そうは言っても、どのような面接になり、どんな作文を書くのか気になりますよね。
今回はそんな、通信制高校における入学試験の受験内容について、詳しくお話ししていきます。
学力テストはないの?
上記でも指摘しましたが、受験というと学力テストの筆記試験を想像しがちですが、通信制高校の受験には学力テストはほとんどありません。面接と作文などの軽い筆記テストがあるだけです。
通信制高校には、小学校中学校でいじめにあい不登校になってしまい、授業を受けることができなかった人が多く通っています。他にも、学校や親に反発し、非行に走り学校にあまり通わなかった人たちもいます。
なので、小中学校は授業を受けれなかったけど、高校卒業資格を取得したい、勉強したいという人のために、入学のハードルは下げています。
面接と軽い作文くらいなら、頑張ればなんとかできそうですよね。
面接について
通信制高校の入試には、ほとんどの場合面接があります。むしろ学力試験などがない場合が多く、面接が重要です。
面接の時間はどのくらい?
通信制高校の入試は面接が重視されるので、面接時間が長いと思いきや、平均的に10分、長くとも20分程度の学校が多いようです。短い場合は5分未満の面接で済んでしまうこともあります。
面接は、指定された日に学校に行き、先生との対話になります。1人1人個別に面接することもありますし、5人くらいまとめて面接する場合もあります。
もし、集団で面接するのがちょっと怖いなと感じたら、事前に電話で相談しておくと配慮してもらえます。
受験に不利になるかと思うかもしれませんが、通信制高校は主に小中学校で不登校だった生徒のためにありますので、不利になるようなことはありません。
ほとんど外に出られないような人は、面接も怖くて行けないということがあるので、心配なこと、不安なことは事前に確認しておくと当日安心して面接に望むことができます。
どんなことを聞かれる?
ただでさえ面接は緊張するのに、コミュニケーションが苦手な人にとって面接は心配ですよね。
通信制高校の面接ではどんなことが聞かれるかというと、一番多いことが、どうしてこの通信制高校に入学しようと思ったのかという理由を聞かれます。
なぜこのようなことを先生は聞くのかというと、今その生徒が何を考えて通信制高校に入学したいと思っているのかが知りたいからです。
なので、着飾った答えは必要ないので、ありのままを応えましょう。中学校で不登校気味だったのなら、全日制には通えないと思ったこと。学力が足りずに、学力試験がない通信制高校なら入学できると思ったことなど、自分の素直な気持ちを話しましょう。
面接は、なにを言ったら不合格とするわけではなく、その生徒が通信制高校に入学するにあたり、なんのサポートが必要か、入学してからどうなるかを見ています。
不登校気味だったのなら優しく接したい、学力不足なら勉強をサポートしてあげたいなど、生徒自身のことを知るために質問しています。
なので嘘の答えをしてしまうと、自分自身の首を絞める結果になりますし、安心して答えましょう。
通信制高校の面接は、とくにこれと言った難しい質問はありません。就職活動ではよく圧迫面接などという言葉を聞きますが、通信制高校の面接ではそんなことはありません。気楽に、先生と話をしにいくというくらいのスタンスで大丈夫です。
私の入試時に聞かれたこと
実際私が面接の際に聞かれたことは、なぜ通信制高校を選んだのか?ということと、中学校ではどんなことをしていたか、何の授業が好きだったか、家では何をして過ごしているのかなど、普通のお喋りのような内容でした。
あと、最後に「通信制高校は半分ほどの生徒が途中で中退してしまいます。それでも卒業したいと思いますか?」という質問をされました。
私はもちろん、はいと答えました。ここでいいえや、よく分かりません。などと答えても、結果自体に影響はなかったと思います。
受験生の入学後の扱い方を面接内容で参考にしている面もある
通信制高校の受験が主に面接を主にしているのは、受験というよりも、その人がどんな人なのか、入学してからの参考にしたいようです。
通信制高校の、特に私立は個人個人のサポートが充実しています。そのため、この人はひきこもりがちだから、優しく接しようとか、この人は非行に走っていたようなので、学業面でのサポートをしよう。など組み立てるようです。
ですから面接では嘘などつかず、ありのままの自分を話せばいいです。もし中学校の思い出を聞かれて、辛いことばかりを思いだしたら、その通りに答えればよいです。
そうすれば先生は、それならこの子には通信制高校で楽しい思い出を作って欲しいと考えるようです。
その他にもし質問されたとしても、面接の内容としては、中学校ではどんなことをしていたか、何が楽しかったか。趣味はなにか、どんなテレビを見ているか、など日常会話程度のことがほとんどです。
不登校の理由やテストの成績を聞かれることはまずありません。
作文について
作文を書くのが、面接の後か前かで面接で話す内容が違ってきます。作文が面接の前なら、面接は作文で書いたことを重点的に質問してくる傾向が多いです。
例えば作文に中学ではバレー部だったと書けば、どのポジションだったの?や練習はきつかった?など聞かれます。
作文に書く内容は、受験内容によって異なりますが、テーマとして多いのは「中学校のことについて」「通信制高校に入ろうと思った理由」「高校生活で望むこと」などが多いようです。
合格率は?こんな人が不合格になる!
全員が合格する訳ではありませんが、通信制高校の試験は基本的に落とすための試験ではないので、全日制高校と比べて合格率はかなり高めと言えます。
しかし、受験生の素行が悪く、法律を守らなかったり他の生徒をいじめる可能性があると学校側が判断した場合は不合格となる可能性が高くなります。
上記の記事でも紹介しましたが、通信制高校は、過去にいじめなどで不登校になった生徒も通っています。
そのため、法律を破ることや、いじめの発生について、通信制高校の多くが全日制高校以上に厳しい態度でのぞみます。
ただ、先生に攻撃的な言葉を言ったり、机を蹴っ飛ばしたりなど、明らかに反抗的な態度で表さない限り、面接で落ちるという心配はしなくても大丈夫ですよ。
おわりに
今回は、通信制高校の受験内容について解説しました。
通信制高校も全日制の高校より安価とはいっても、授業料や入学金がかかります。そして若い時代の貴重な時間を費やすわけです。
せっかく入学したのに、卒業できなかったら自分も残念ですし、通信制高校に行かせてくれた両親にも申し訳ないですよね。なので、自分のための意思確認の入学試験なのではないでしょうか。
もし、そのときに卒業できるか不安でも、とりあえずやってみることが大事だと思います。
通信制高校は自分がやる気さえあれば何年かかって単位を取得してもいいんです。キンキキッズの堂本光一さんも通信制高校を5年かけて卒業しています。
学校によっては、倍率が高くて落とすための試験を実施していたりと、それぞれ内容が異なります。
志望校をある程度絞った段階で、資料請求や問い合わせなどをして、どのような受験が行われるか確認することをお勧めします。
卒業生がおすすめする、失敗しない通信制高校の選び方
ここからは通信制高校の選び方について解説しますね。
通信制高校は、あなたの学歴やお住まいの地域により通える学校が異なってきます。せっかく志望校が見つかっても、自分の自宅から通学できない学校だったら、学校選びは1からやり直しです。
そのため私はまず、通信制高校の一括資料請求サイトであなたが通える範囲の通信制高校の資料を請求をして、届いた各学校の資料を比較して自分の希望にあった学校を見つけることをおすすめします。
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ズバット通信制高校比較