通信制・全日制・定時制の違いについて

今回は、通信制高校、全日制高校、定時制高校の違いについて考えてみたいと思います。

通信制高校に関しては、すでに別記事にて結構紹介していますが、定時制高校の特徴や、全日制・通信制との違いについて1度触れてみたいと思います。

まずは、基本となる全日制高校について確認してみましょう！

全日制高校とは？

一般的な高校は全て全日制高校になります。

高校を舞台にしたマンガなどでも、寝坊した主人公がパンを加えて走って、角でかっこいいイケメン転校生と出会って恋に落ちたりしていますよね。

全日制は朝から夕方にかけて高校内で勉強し、テストを受けたり、友達と会話したりします。

夕方からは部活に勤しんだり、バイトが許されている全日制では18時～22時ほどまでお小遣い稼ぎしたりしますよね。

授業内容は全日制高校別に違いますが、基礎を教える高校から、レベルの高い大学受験に備える勉強を教える高校まであります。

授業の時間は基本的に6時間ですが、長いところでは7時間ほどあります。週に5日学校に通い、テストを受け、素行などに大きな問題がなければ3年間で卒業できます。

高校に進学する中学生のほとんどが全日制高校に進学します。

しかし、将来の夢のため、経済的な理由のため、不登校だったなど、様々な理由により、通信制高校・定時制高校への進学を希望する方もいます。

定時制高校とは？

定時制高校とは主に、夕方から学校が始まる高校です。昼間は働いて、仕事が終わりしだいに学校に通えるように夕方から始まるんですね。

夕方から始まる定時制が多いですが、中には午前中のみ、あるいはお昼からという定時制高校もあります。人やニーズに合わせた多様性がある定時制が増えているようです。

授業時間は4時間が基本で、仕事の都合で授業開始時間に間に合わない場合は、受ける授業時間は減ります。しかしもちろん全日制と違い、怒られることはありません。

4年をかけて卒業することが一般的で、定時制によっては土日も出席することで、卒業を3年に早めることもできます。

全日制と定時制の違いとは？

全日制と定時制の違いで勘違いされやすいところが、卒業資格は同等の効果が得られるのか？ というところです。

定時制高校を卒業しても、全日制と同じ卒業資格は取得できないのではないかと思っている人が多いですが、それは違います。

定時制の卒業時に得られる高校卒業の資格は、全日制と全く変わらないものです。履歴書の経歴欄にもばっちり書くことができます。

これは、通信制高校の卒業でも同じですね。全日制・通信制・定時制、いずれの高校を卒業しても、高等学校卒業（高卒）の学歴を得ることができます。

そして全日制は真面目に授業を受けて入れば3年で卒業できますが、定時制は4年かけての卒業が基本になります。1日の授業時間が少ないので、1年間多くなってしまいます。

全日制は勉強することが主体になりますが、定時制は昼間仕事をしていることが主体になっている人が多いです。

なので、スーツ姿や作業着のまま授業を受ける生徒も多く、また年齢も様々です。なんらかの理由で16歳～18歳の間に高校に通えなかった20代や30代、もっと上の年齢の人が通っていることもあります。

授業内容のレベルに関しては、やはり全日制高校のが高く、通信制高校の授業は、あくまで高校を卒業するための授業です。定時制高校在学生で、一定レベル以上の大学へ進学を目指す人は、予備校に通う事がほぼ必須と言えます。

通信制高校と定時制高校との違いは？

通信制高校は月に1～3回学校に通い、主な学習は自宅での勉強になります。3年間での卒業が基本となります。

それに対して、定時制高校は、毎日のように学校に通うことが求められる事、4年間での卒業が基本となる所が、通信制高校と異なります。

もちろん上記に説明したように通信制・定時制共に、卒業したら、高等学校卒業（高卒）の学歴が得られることは同じです。

在校生の特徴の違いは？

もちろん、学校ごとに違いはありますが、

通信制高校は、男女比がほぼ同等の学校が多く、不登校だった人が多く通っているに対して、

定時制高校は、男性の比率が高い学校が多く、日中働いている人が多いのが特徴です。

学費は通信制高校のが1番安い

学費に関しては、通信制高校が私立でも20～30万円程度なのに対して、定時制高校は私立だと50万円前後になります。

⇒私立の通信制高校！学費はいくらかかるの？

ちなみに私立の全日制高校だと80～100万円を覚悟しなくてはなりません。

学費だけで選ぶなら、やはり通信制高校が良いと言えますね。