通信制高校 公立の学費はいくらかかるの？具体的に検証！

こんにちは通信高校卒業生のはるかです。

今回は公立通信制高校の学費について書いてみたいと思います。

安いと言われている、公立通信制高校の学費ですが、実際かかる金額はいくらなのでしょうか？詳しく解説しますね。

公立の学費は実質ほぼ無料！？

2010年から公立高校には、全日生、通信制にかかわらず授業料は無料になるという、「高校授業料無償化・就学支援金支給制度」（高校無償化法）が施行されました。

勉学に励むことが、経済的な妨げによって断念することを防ぐために制定された、とてもありがたい制度です。

高校無償化法は2014年度からは、世帯年収910円以上の世帯は対象にならなくなります。ただ幸か不幸か、多くの世帯は年収910円以下ですので、ほとんどの世帯では、引き続き高校無償化の対象となります。

元々、通信制高校の公立の授業料は1単位1000円未満と、私立に比べてかなり学費は割安だったのですが、この制度が施行されますます経済的な負担は軽くなりました。

高校授業料無償化による学費の比較

高校授業料無償化制度前の公立にかかる1年間の学費は？

高校授業料無償化制度前の学費です。

入学金　500円
授業料　7,500円
施設利用費　19,000円
合計　27,000円

高校授業料無償化制度後の公立にかかる1年間の学費は？

高校授業料無償化制度後の学費です。

入学金　500円
授業料　無料
施設利用費　19,000円
合計　19,500円

と、授業料ぶんの学費7500円の負担がなくなりましたね。

元々が安価ではありましたが、これなら母子家庭やバイトをしていなくても経済的な不安はほとんどありません。

学費だけで決めるのは危ない

通信制高校の学費はとても安いということがわかりました。

私立では安いところでも1年間に最低20万～とかかってしまうので、金銭面を重視する場合は公立のほうがはるかにお得です。

しかし、学費だけで公立か私立かを決めるのは得策ではありません。公立は私立よりもサポートの面がかなり劣っており、自宅学習で理解できなかった問題を質問できるのはスクーリング日のみになります。

他の生徒もここぞとばかりに先生に質問するので、きめ細かい個人レッスンなどはあまり望めません。

そして注目すべきなのが、卒業率です。

公立は私立と比べると、卒業率が少なく途中で学校を辞めてしまう生徒が私立より多いです。

それは上記でも述べたように、勉強面でのサポートが不足することや、スクーリング日に学校に通えなかったり、レポートの提出が遅れたりしたときに、融通が利かないことです。

私立なら仕事の都合で、風邪をひいてしまってスクーリング日に授業を受けれなかった場合など、先生に相談すれば個人授業をしてくれたりして単位を取得することができます。

公立は決められた日に学校に必ず通い、レポートも遅れたり赤点だと、単位を取得するための代案がほとんどないのが現状です。

そのため、仕事の都合がつきにくい、病気などをわずらっている、勉強でついていく自信があまりないのでサポートもしてほしいという場合は、私立を選んでおいたほうが卒業する見込みは高くなります。

学費だけで進路を決めないで、自分に合う高校を選ぶべき！

わたしは通信制高校の私立に通いましたが、当時は通信制高校にも公立があるということは知りませんでした。もし選択肢として知っていたなら、中学生当時の私なら公立を選んだかもしれません。

実際に通信制高校で勉強した3年間を振り返ると、アルバイトをしながら公立に通っても問題なく卒業できたかなと思います。

ただ、これは私が通った私立通信制高校の雰囲気が自分に合っていたことと、自宅から自転車で通える範囲に校舎があったからそう思えだけかもしれません。

通信制高校 公立と私立の違いは？どちらに入学するべき？
 

上記でも書きましたが、通信制高校の学費は私立でも20～30万円程度なので、月のバイト代2万円を学費にあてれば、ほぼ親に頼ることなく私立の通信制高校に通う事も可能です。

確かに、公立の環境に合う場合は費用的にも大変お得ですが、公立は、公立が所在している県か、あるいは隣県までの生徒募集となります。

近くに公立がない場合は、選択肢にいれることはできませんし、遠い公立にわざわざ行くなら、近くの私立通信校に通ってバイトをした方が、勉強も進むのではないかと思います。

結局は学費が安いからと無理に公立に行こうとしないで、公立・私立も併せてどの通信制高校が自分に合っているのか良く選ぶことが学校選びでは大切です。