はるか先生 こんにちは、通信制高校を卒業して、今は学習塾の講師をしているはるかです。
今回は、私が通信制高校に通っていて感じた、メリットとデメリットについて解説したいと思います。
ゆい 通信制高校って、普通の全日制高校と違う所が多いんですか？
たかし 全然違うよ！
はるか先生 もし、ゆいちゃんが通信制高校に入学することを考えているのなら、メリットだけでなくデメリットについても知っておく必要があるの。具体的に解説するわね。
ゆい 分かりました！
通信制高校のメリット
①全日制の高校に比べて、通信制高校は経済的な負担が軽い
通信制高校は総じて費用の面が安価で、誰でも入学しやすいようになっています。
具体的な例を見てみましょう。
- 入学金 50,000円
- 授業料 20,000円
- 施設設備費 20,000円
- 教育関連諸費 50,000円
- スクーリング費 50,000円
- 合計19万円
はるか先生 つまりある通信制高校の場合、合計19万円で初年度の授業を受けることができます。
ゆい 思ったより安いかも！
はるか先生 3年間だと57万円、月にすると1万6000円だけなので、バイトをしながら自分で学費を支払うことも十分可能よ。
たかし 俺の周りでも、学費が安いから通信制高校に通っている人って多いよ。
②校則が緩やか
通信制高校には色々な人が在籍しているので、校則という決められたものはほとんど存在しません。
定時制は制服着用の学校もありますが、通信制高校では基本的に服装は自由です。
もちろん校則が厳しいことが特色の通信制高校もありますが、生徒の自主性に任せて、それをサポートしていこうという学校が多いのが、通信制高校の特徴です。
堅苦しいのが好きじゃない人には、もってこいのメリットではないでしょうか。
ゆい でも、かわいい制服は着たいかも・・・
たかし 何を着ても自由なんだから、好きな制服着ればいいじゃん。
ゆい あっ、そっか！
はるか先生 制服を着たいって生徒が多いから、学校が用意している場合も多いわよ。
③変わった人でも通いやすい
通信制高校では、難病で病院に通っている人、不登校、家庭の事情、社会人、主婦、引退したお年寄り、などなど、様々な人が様々な理由で在学しています。
はるか先生 色々な人がいるので、変わった人が浮かないのも通信制高校が通いやすい理由です。
ゆい 親の年齢ぐらいの人がいたら、うまくやれますか？
たかし 学校がしっかりサポートしてくれるし、そもそもマイペースな人が多いから年齢の差とかはあまり意識しないよ。
はるか先生 もし人と接するのが怖いなら、スクーリングが少ない高校を選べば、同級生と会う機会が少ないわよ。
たかし インターネットで授業を行う通信制高校ならスクーリングが少いよ。合宿型の高校とかも2泊3日で単位がもらえるし。
④自分のペースで勉強できる
通信制高校在学中は基本的に自宅学習になるので、ネットやラジオでの授業を好きな時間に聞き、好きなように勉強するメリットがあります。
たかし 通信制では時間を有効に使えるので、バイトをしたり普通に働きながら勉強している学生が多いよ。
はるか先生 私の友達には、外国の大学へ進学するためにあえて通信制高校に在学して、空き時間をTOEICやTOFLEなどの英語の勉強に使っている人もいたわよ。
特殊な資格の取得や、夢がある場合、通信制高校に通っていると有利ね。
ゆい 自分のやりたいことがあるなら、それはいいですね！
通信制高校のデメリット
ゆい 学費が安くて、校則もなく、自分のペースで勉強できるって通信制高校はいいことばっかりですね。
はるか先生 もちろん通信制高校にもデメリットがあるわ。それをしっかりチェックしてから、通信制高校に入るか考えるといいわよ。
①最短では3年で卒業できるが、それ以上年数がかかる場合が多く、退学者も多い
通信制高校は、ちゃんと勉強してレポートを提出し、年に数日程度学校（スクーリング）に出席すれば3年で卒業できます。
しかし全日制の様に学校に行けば卒業できるということではなく、通信制高校では自分の意思で一人で勉強しなくてはならないため、勉強をサボってレポートを提出できなくなることがあります。
はるか先生 通信制高校では自由に授業を受けられる分、自分の意志で勉強を進める必要があります。勉強を続けられずに退学する生徒も多いです。
平成28年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」 によると、全日制高校の退学者は0.9%なのに対して、通信制高校は5.5%の生徒が退学しています。
はるか先生 私の通った通信制高校では半分くらいの人が、3年以上かけて卒業していました。通信制高校は、年数を延ばして、時間をかけて卒業することも可能です。
ゆい 学校を続けられるかなぁ？
たかし 不安なら公立の通信制高校よりも、私立の方がサポートがしっかりしているので卒業しやすいよ。
②友達ができにくい。
通信制高校は、一般的に学校に通う日数が少ないため、友達を作る時間があまりないというデメリットがあります。
少ない高校では1年間に数日程度しか、スクーリング日がありません。
ゆい 人とのコミュニケーションが苦手な人には、逆にメリットかも。
③大学受験を受ける場合は、通信制高校の勉強だけでは厳しい。
通信制高校の授業だけでは、大学受験するための学力を身につけるには限界があるというデメリットがあります。
はるか先生 通信制の勉強は大学受験に比べて簡単な上に、進み具合が遅れがちです。なので、大学受験を考える場合は、大学受験に強い通信制高校に通うか、別途塾に行く必要があります。
たかし 基本的に自宅学習なので、分からない所はメールやスクーリング日などで先生に聞きます。
おわりに
通信制高校は、全日制高校と長所と短所が逆な所があります。
たかし だらだらと時間に流されてしまう人には向かないかもしれませんが、人とあまり接したくない人や、自分のやりたいことや目標がある人に通信制高校は向いてるかも！
卒業生がおすすめする、失敗しない通信制高校の選び方
ここからは通信制高校の選び方について解説しますね。
通信制高校は、あなたの学歴やお住まいの地域により通える学校が異なってきます。せっかく志望校が見つかっても、自分の自宅から通学できない学校だったら、学校選びは１からやり直しです。
そのため私はまず、通信制高校の一括資料請求サイトであなたが通える範囲の通信制高校の資料を請求をして、届いた各学校の資料を比較して自分の希望にあった学校を見つけることをおすすめします。
複数校の資料を比較すると、通信制高校の特徴や学費、各学校のユニークさが分かりますので、学校選びを簡単に行うことができます。
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保護者の方ももちろん資料請求可能ですが、生徒さんご本人も資料請求可能です。自分が通う学校ですので、生徒さん本人が自分で自発的に資料請求を行う人も多くいます。
各学校の生徒受入数には上限がある場合もありますので、せっかく良い学校が見つかっても募集が終わっていることも。。。後悔しないように早めの行動が大切です。
