広域通信制高校の広域って何の意味？ その定義や特徴を解説！

通信制高校への入学を検討するとき、いろいろ耳慣れない言葉を聞きますよね。

中でも、通信制高校を選んでいく中で、広域通信制高校という学校があることに気が付きます。

広域通信制高校の広域って何の意味で、普通の通信制高校と何が違うのでしょうか？

今回は、そんな広域通信制高校とは何か？その定義や特徴ついて取り上げてみたいと思います。

広域通信制高校とは？

広域通信制高校とは、全国の都道府県から、または3つ以上の都道府県の人を対象に、幅広く生徒を募集している私立の通信制高校のことです。

分かりやすく言うと、キャンパスが全国に複数ある大規模な私立通信制高校という意味です。

広域通信制高校は地区ごとに分校やサポート校などが充実しており、通いやすい工夫がされています。

広域通信制高校と逆の意味を持つ、狭域通信制という学校もありますが、これはその学校がある都道府県と、隣県の都道府県まで生徒を募集するという学校です。 狭域通信制は全ての場合が、公立になります。

公立の広域通信制高校が無いのはなぜ？

公立の広域通信制高校はありません。なぜでしょうか？

公立の通信制高校は、各都道府県がそれぞれ運営していますので、よその県の住民が入学することはできません。

例えば、東京都の公立通信制高校に入学したい場合、都内に在住か会社に勤務している必要があります。

東京都民の税金で学校が運営されているのに、千葉県の人が入学できたら変な話ですからね。

ですので、公立高校は通信制・全日制に関係なく、少し離れた県のほうが設備が充実しているようだから、自分の県にある公立よりそちらに通いたいと思っても、自分がその県に住んでいない場合は入学資格がありません。

公立通信制高校が自分の住んでいる県に存在しない、隣県にも存在しない場合は、そもそも公立に入学することもできません。

その点広域通信制高校は、全国どこからでも、日本の反対側のブラジルからでも入学することができます。

公立に比べ学費は高くなってしまいますが、設備やコースなどが充実しており、なにより卒業率が公立より高いところが魅力です。

公益性の高いNHK学園は広域通信制高校？それとも狭域通信制？

私立はほとんどの場合が広域通信制高校になりますが、NHKが運営している公益性の高いNHK学園はどちらになるのでしょうか。

それは広域通信制高校にあたります。NHK学園は学費が安く、公立の狭域通信制だと思われがちですが、実は私立にあたります。なので学費が安いぶん、全国から生徒が集まっています。

わたしも広域通信制高校に通っていました

わたしが通っていた私立の通信制高校も、もちろん広域通信制高校でした。

当時は通信制高校に公立があることも知らなかったので、自転車で10分のところにあった近場に通っていました。

広域通信制高校では季節ごとにイベントが行われ、先生も優しく、熱意があるのでとてもたのしい3年間を過ごすことができました。

遠いところからは新幹線で1時間かけて通っていた人もおり、不登校だった人や社会人など色々な人が、色々な所から通っていました。

わたしの友達は、隣県で募集があっていた狭域通信制に全日制から転入したのですが、授業についていけない、先生になかなか質問することもできないということで、結局中退してしまった子もいました。

狭域通信制は学費が安いぶん選択肢に上りやすく、ハードルも低いですが、卒業のハードルは上がります。

全日制で1年間勉強していた友達が勉強についていけないという理由で中退したほどですから、あまり自信がない、サポートをしっかり受けたいという人は広域通信制高校をおすすめします。