全日制高校などから通信制高校に、転校しようと思っている人は、編入と転入の違い知っておくことが大切です。
今回は、すでに高校生となっている人が、通信制高校へ転校する場合の編入と転入の違いについて解説します。
編入と転入の違いは?
編入は在籍中の高校を退学した後に、改めて通信制高校へ入学し直すことになります。高校に在籍していない期間が一定期間生じることになります。
転入は、今在籍中の高校に籍を置いたまま、転校という形で通信制高校へ入学する形になります。この場合、高校に在籍していない期間は生じません。
ちょっと余談ですが、公立小中学校で引っ越しなどで、転校してくる生徒がいましたよね。小中学校に通うことは義務教育ですので、退学することはできません。無在籍期間は発生しませんので、小中学校で学校を移る場合は「転入」になります。
転入や編入は現在の単位を引き継げるの?
編入の場合でも転入の場合でも、前の高校で取得した単位は引き継ぎ認定されますが、認定されるのは前年度までの単位になります。
なので、今年度の単位は認められませんので、通信制高校で再度取得し直す形になります。ですので、年度が変わり、1年間の単位が認められる時期に編入、転入するのが最も効率の良い形になります。
ただし、多くの通信制高校では転入・編入希望者を随時受け入れていますので、本人の学習成果や取り組みを積極的に評価してくれます。学期中でも積極的に相談してみることをおすすめします。
編入と転入どちらが良いのか?
どちらが良いかというなら、高校無在籍の期間が発生しない転入になります。
ただし、40単位引き継ぎが認められて3年で卒業できる編入と、20単位しか認められず卒業まで4年かかる可能性がある転入だったら、もちろん編入を選択するべきですよね。
つまり、編入と転入の違いは、高校無在籍期間があるか無いかでの区別でしかありません。それよりも、新しい高校へ何単位引き継げるか、卒業まで何年かかるかの方がはるかに大切です。
どのような理由で編入、転入するの?
編入も転入も、今在籍中の高校を辞め、別の学校へ入学し直すということになります。
編入転入を希望する生徒は、どのような理由なのでしょうか?
まず、一番多い理由が「人間関係」についてです。これは編入転入をした人のアンケート結果を元にしていますが、高校の人間関係に27%もの人が悩んでいたようです。
次に多かった理由が「先生 21%」でした。担任の先生とそりが合わなかったり、理不尽なことで怒る先生などありますよね。
そして3番目に多かった理由が「不登校 16%」になったためです。
通信制高校は不登校を経験した生徒が多く通うので、ここに編入転入を希望する生徒が多いようです。
そして「学校の雰囲気 12%」「学力、出席日数 10%」「校則6%」という結果になりました。
意外と多い!通信制高校から通信制高校へ
全日制の高校から通信制高校へ編入転入することが一般的ですが、通信制高校から通信制高校へ編入転入することも珍しくありません。
その学校の雰囲気が合わなかったり、スクーリング日が思っていたより多かったなど、自分の目的に合わない場合は編入転入をしたほうが自分のためになる場合があります。
私の通っていた通信制高校は、スクーリング日が月に2回と一般的な範囲でしたが、それでも多いという理由から、1年間で5日しかスクーリング日がない別の通信制高校へ転入していた人がいました。
通信制高校への転校はタイミングが大切!すぐに確認した方が良い
ほとんどの通信制高校は、どの時期でも編入、転入を受け入れていますし、単位の引き継ぎなども配慮してくれる場合が多いです。しかし注意しなければならないのは、その時期とタイミングです。
通信制高校へ入学するのはいつでもできますが、卒業式は通常の通信制高校では年に2回しか行われないため、編入転入の時期によっては3年間で卒業することが難しくなります。
ですので通信制高校へ入学を考えている場合は、できるだけ早く通信制高校へ相談することが最も自分のためになります。
ほんの少し通信制高校へ入学するのが遅れたので、3年間で卒業できなかった・・・とならないように、できるだけ早く、資料請求をしたり、学校へ問い合わせてみることをおすすめします。
卒業生がおすすめする、失敗しない通信制高校の選び方
ここからは通信制高校の選び方について解説しますね。
通信制高校は、あなたの学歴やお住まいの地域により通える学校が異なってきます。せっかく志望校が見つかっても、自分の自宅から通学できない学校だったら、学校選びは1からやり直しです。
そのため私はまず、通信制高校の一括資料請求サイトであなたが通える範囲の通信制高校の資料を請求をして、届いた各学校の資料を比較して自分の希望にあった学校を見つけることをおすすめします。
複数校の資料を比較すると、通信制高校の特徴や学費、各学校のユニークさが分かりますので、学校選びを簡単に行うことができます。
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保護者の方ももちろん資料請求可能ですが、生徒さんご本人も資料請求可能です。自分が通う学校ですので、生徒さん本人が自分で自発的に資料請求を行う人も多くいます。
各学校の生徒受入数には上限がある場合もありますので、せっかく良い学校が見つかっても募集が終わっていることも。。。後悔しないように早めの行動が大切です。
ズバット通信制高校比較