大検という言葉は少し前まではよく使用されていましたが、平成16年に大検は廃止され、平成17年に高卒認定試験という名称に生まれ変わりました。
名前が変わっただけではなく、高卒認定試験は大検よりさらにパワーアップした制度になりました。
高卒認定試験の受験資格は原則16歳以上に
まず、大検(大学入学資格検定)は大学入学資格を与えられるという資格でした。
そのためあまり就職活動の際などには評価を得られにく面があったので、若者のためにもっと資格を役立ててもらいたいと改正されたのが高卒認定試験です。
以前の大検では、高校を中退した人を対象に試験を行っていましたが、高卒認定試験は中卒、高校を中退した人はもちろん、全日制の高校に通っている学生、通信制高校に通っている学生でも試験を受けることができます。
高卒認定試験は、16歳以上という条件のみなので、16歳以上ならどんな人でも受けることができるようになりました。
これは例えば通信制高校に通いながら、高卒認定試験を受験して合格し、通信制高校も卒業すれば高卒認定試験と高校卒業資格の2つを取得することになります。
高卒認定試験では必須科目に英語が追加
以前の大検では家庭科が必須科目でしたが、高卒認定試験では英語が必須科目になっています。
高卒認定試験の必須科目は、国語、数学、英語ですが近年日本でも英会話できることへの価値が高まり、必須科目になったようです。
高卒認定試験は、大検より就職にも有利になるように意識した資格なので、家庭科より英語のほうが自分のためにもなります。
単位が認められる
高卒認定試験で大検と大きく変わったことは、高卒認定試験では合格した科目が、全日制の高校、通信制高校で免除になるということです。
高卒認定試験は科目ごとに受験することができるので、国語だけ合格すれば通っている高校で国語の授業が免除されます。
通信制高校や定時制高校ではほぼ単位として認められますが、全日制の高校では校長先生の判断に基づきます。
高卒認定試験は基本的に高校1年生の学力ほどなので、2年生3年生の場合は一部だけ認められたりするようです。
通信制高校で大検を取った友達
わたしは私立の通信制高校に通っていましたが、2年生のときすでに大検に合格した友達がいました。
普通に通信制高校に通っていれば、3年で高校卒業資格が取得できるのにどうしてわざわざ大検に挑戦したんだろうと思い理由を聞いていみました。
「大検は高校1年生の勉強を必死にすれば合格できる。すると通信制高校の単位が貰えて、レポートが免除になって授業日数も減る。わたしは週5日バイトして兄弟の面倒を見ているから、とにかく時間が欲しかったの。 大検を受ける学力があるならやってみて損はないと思う」
ということを話してくれました。
確かに通信制高校に通っている人は働きながら勉強している人が多いので、大検と組み合わせるのもありだなとそのとき初めて気が付きました。
現在通信制高校に入学している方は、通信制高校で勉強しながら高卒認定試験に受験するのも有効です。
高卒認定試験は基本的な学力を問われる試験ですので、通信制高校で学習した内容をしっかり消化すれば十分合格を狙えることが可能です。
試験に合格さえすれば、大学受験に専念するなど、その後の進路選択の幅が広がりますので、ぜひ挑戦してみて下さいね。
卒業生がおすすめする、失敗しない通信制高校の選び方
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