高卒認定試験(高認)とは?その趣旨や目的を詳しく解説!

こんにちは、通信制高校卒業生のはるかです。

不登校や、いじめ、経済的な理由などで全日制高校を進学しなかったり、中退した人がすすむ進路として、通信制高校、定時制高校、高卒認定試験などがあげられます。

通信制高校定時制高校についてはすでに取り上げましたので、今回は高卒認定試験について解説してみたいと思います。

高卒認定試験とは、高校卒業程度の学力を国が保障してくれる試験!

高卒認定試験は高卒認定、高認と略することもありますが、どれも同じ意味になります。

わたしが通信制高校に通っていた時代は、高卒認定試験は大学入学資格検定、略して大検と呼ばれていました。

しかし今は高卒認定試験へ制度が変更になりました。

呼び方は変わっても、意味自体はほとんど同じもので、要するに高校に通わなくとも、高校卒業と同等の学力を有しているというお墨付き国が保証してくれるということです。

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高卒認定試験に合格するとできること

高卒認定試験に合格したことにより、大学や短大、専門学校、国家試験などを受験することができるようになります。

実際に高校に通っていなくとも、高卒認定試験に合格すれば、高校卒業程度の学力を有しているということを就職時に証明できますし、大学進学も可能になりますので、不登校の方高校を中退した方にとってとても重要な試験となっています。

少し話は変わりますが、平成17年度に大学入学資格検定(大検)は、高卒認定試験(高認)と呼び方が変わりました。

昔は大検はその名前から分かるように、大学入学のためだけの資格ということだけに集中していました。

しかし、現在の日本では高校卒業率が90%を超えるため、高校を卒業していないと就職先がなかなか見つからなかったり、見つかったとしても労働条件が悪い仕事だったりと、中卒の方の就職状況が良くないのが問題となっています。

そこで、大学進学を目的とした大検制度から高卒認定試験制度へ変更することにより、高校卒業程度の学力を国が保障することで、高認合格者が就職時に有利となるように国が企業に働きかけるようになりました。

まだまだ一般への普及は進んでいませんが、少しづつ、高卒認定試験に合格すると色々な道が開けるようになっています。

高卒認定試験はいつ受けることができるの?

高校卒業程度認定試験は1年に2回実施されており、8月の平日の2日間と11月の土日の2日間に行われています。

土日と平日に別れているので、自分の都合に合った時期に受けることができます。会場は都道府県ごとに1カ所あり、好きな会場を選ぶことができます。

旅行中や出張中でも、そのときに合った近くの会場で試験を受けることができるので、便利ですね。

また、試験の難易度受験科目についてはこちらをご覧下さい。

⇒高校認定試験!科目紹介と選択のポイントを解説!

⇒高卒認定試験!難易度や合格点はどのくらい?過去問から解説!

どんな人が高卒認定試験を受けるの?

高卒認定試験(高認)は、高校に通わずともほぼ同等の資格を取得できるとても便利でありがたい制度です。自分で勉強すればどんな状況でも、いくつになっても取得することができます。

高校卒業資格を持っていない人が対象になるので、中卒や高校中退、高専中退の人などが主に利用する制度です。

学校に馴染めずに不登校になり退学してしまった人や、中卒で社会人となり、仕事をしながら高卒認定試験を受ける人などがいます。

文部科学省が公表している『平成25年度第2回高等学校卒業程度認定試験の実施結果』を見ると、合格者の約50%が16~18歳で、合格平均年齢が21.5歳となっています。

試験資格は16歳以上からなので、さすがに小学生で高卒認定試験を受けようと思っても、今の日本では法律が許してくれません。

海外では飛び級などの制度が充実していますが、日本はまだまだその辺りは不十分ですね。

厳密には高校卒業資格ではない!まだまだ大学進学目的の試験な現実も!

高卒認定試験は厳密にいうと、高校卒業資格ではありません。

試験に合格しても、大学や短大などに進学しなければ、最終学歴は中卒のままです。

よく高卒認定試験のことを高校卒業資格だと言われることもありますが、同等の意味、学力を持つということを指し、履歴書に高校卒業などと書くことはできません。

ですので、高卒認定試験の合格者は就職で不利になるの?で解説したように、高卒認定試験合格後に企業の求人票に申し込んでも、残念ながら中卒として扱われてしまう場合もまだまだあります。

どんな経歴、資格を持っていたとしても結局は人柄が一番大切ですが、就活時に履歴書を送っても書面審査で落とされてしまったら何にもならないですよね。。。

高卒認定試験は、基礎学力のある人なら最短半年で受かるとても便利な試験ですが、まだまだ、高校中退者などが大学や短大などへ進学するための試験としての側面が強い試験です。

その辺の、高卒認定試験受験に関するメリット・デメリットは高卒認定試験のメリットとデメリットは?でも解説しましたので、ぜひ一読してしっかり検討してみて下さいね。

卒業生がおすすめする、失敗しない通信制高校の選び方

ここからは通信制高校の選び方について解説しますね。

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