保育士とは?
保育士とは、保育園で働く先生で、「保母さん」という愛称で子供たちに慕われる職業です。0歳乳児から6歳小学校就学までの子供を、保育園などで保育に従事する者のことです。
保育士は、1999年に児童福祉法が改正されるまでは「保母資格」という名称だったため、「保母さん」という愛称で呼ばれています。
ちなみに1977年以前は、男性は保母さんになることができなかったのですが、現在はもちろん男性も保育士になることができることもあり、保母さんではなく「保育士」という名称に変更されています。
保育士と幼稚園教諭の違いは?
よく間違えやすいのですが、保育士と幼稚園教諭は別の資格です。
そもそも、保育園で働く保育士は厚生労働省が管轄であるのに対して、幼稚園で働く幼稚園教諭は、文部科学省が管轄になります。
児童福祉施設(保育園)で子供を預かり「保育」するのが仕事の保育士に比べて、幼稚園教諭は学校施設(幼稚園)で「教育」するのが主な仕事になります。
通信制高校を卒業して保育士になるには?
通信制高校を卒業して保育士になるには、主に2通りの方法があります。
1つは通信制高校を卒業後、保育士養成施設に入学して卒業と同時に保育士資格を取得する方法。
もう1つは通信制高校を卒業後、保育士試験に合格して保育士資格を取得する方法です。
通信制高校に通う生徒の中には、保育士になりたい人も多く在学しているので、ポピュラーな職種と言えます。実際に通信制高校を卒業して、保育士として活躍している人は多いので、具体的ななり方をご紹介します。
保育士養成施設の場合
通信制高校から保育士になるには、保育士養成施設へ入学するのが最も確実な方法になります。
実際保育士として活躍している人は、保育士養成施設卒業者が多いそうです。
保育士養成施設の最大のメリットは、卒業と同時に保育士資格を取得できるという点です。
保育士試験を免除されるため、確実性があり、短大を選択すれば最短で保育士になることができます。
保育士養成施設には、4年生大学、短大、専門学校があります。いずれかに入学すると、保育士になるために必要なカリキュラムを勉強し、ピアノや絵画制作などの実習を行います。
大学を選択すると、4年生で保育士になることができます。
幼稚園教諭や小学校教諭の免許状なども同時に取得できる学校もあるので、事前に確認しましょう。
短大を選択すると、2年間で保育士になることができますが、2年間の間に必要な学習を詰め込むため、4年生大学より過密なスケジュールになります。平日プラス土曜日に学校がある場合もあるようです。
そして幼稚園教諭二種は取得できますが、一種は取得できません。しかし4年生大学に比べると総額の学費は安くなるので、短期集中で保育士になりたい人には短大はおすすめです。
専門学校には、毎日学校に通うタイプと、通信制タイプがあります。
保育士養成専門学校は2〜3年かけて保育士資格を取得しますが、通信制は自宅学習が主になるため、他に比べると卒業率が低くなります。
しかし働きながらや主婦の方でも通信制なら並行して勉強することができるので、忙しい方におすすめです。
保育士試験を受験する場合
保育士養成施設でなく、保育士試験を受験する場合に必要な資格は、大学卒業、短大卒業、専門学校卒業になります。
保育士試験は1年に1度、8月に行われ一次試験に筆記、二次試験に実技があります。
筆記試験は9科目あり、全て合格すると二次試験に進むことができます。
筆記試験は満点を目指すというより、1科目でも落とすと二次試験に進めないので、平均点を万遍なく取れるように勉強しましょう。
実技試験は10月に行われ、音楽・絵画・言語・一般の中から3教科から出題されます。
この中から2教科は自分で得意な教科を選択することができるので、苦手な教科を外すことができます。
保育士登録を行えば憧れの保育士に!
保育士試験に合格しただけでは、まだ保育士としては認められていません。
各都道府県の登録事務処理センターで保育士登録を行い、保育士証の交付を受けた後、保育士として働くことができます。
保育士の勤務は厳しく覚悟が必要!?
保育士業界は待遇があまり良く、仕事もハードなため、慢性的な人手不足が問題となっています。
例えば、保護者の幅広い出勤・退勤時間に対応するために、多くの保育園の保育士は早番・遅番などのシフト制で出勤していますが、中には、保護者の早朝出勤に対応するため、6時出社が必要な保育園などもあります。
6時出社ともなると、起床時間は5時台になりますし、遅番ともなれば帰宅するのが12時近くになる保育園もあります。
更には、日中は体力がある子どもが相手ですので、不規則な勤務時間やハードな仕事内容に体調を崩してしまう保育士も多いです。
子供をお母さんから預かる責任ある仕事ですが、しっかり自分の希望に合った就職場所を見つけることが大切と言えます。
保育士の気になる給料は?
保育士の気になる初任給ですが、地域や職場にもよりますが、大体14~18万円程度と言われています。税金や社会保険料を引いた手取り額は12万円〜15万円程度になります。
保育士全体の給料はというと、平成25年度の厚生労働省・賃金構造基本統計調査によれば、平均年齢34.7歳、勤続年数7.6年で平均年収約310万円でした。
おわりに
保育士はお給料面があまり良くないですが、子供の将来に関わる大切な仕事です。
他の仕事にはない喜びや誇りが持てる仕事ですので、長く保育士を続けられるよう、自分の希望に合った仕事場所をしっかり探すことが大切です。
卒業生がおすすめする、失敗しない通信制高校の選び方
ここからは通信制高校の選び方について解説しますね。
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