通信制高校から正看護師になるには主に2つのコースがあります。
一つは通信制高校を卒業してから看護専門学校に入学するコース。
もう一つは通信制高校を卒業してから、看護系がある大学・短期大学に入学するコースです。
専門学校や短期大学では3年、看護大学では4年間学習する必要があります。
正看護師になるにはまず、高校の卒業資格が必須ですが、通信制高校を卒業すると全日制と同じ高校卒業資格が取得できるので問題ありません。
看護専門学校に入学する場合
専門学校というと、種類によってはほとんど勉強しなくとも試験に合格することができる学校もありますが、看護専門学校は違います。
看護専門学校は、未来の看護師を育成する学校なので、人の命を預かる人を育てます。なので学校に入ってからの授業量やレベルは一般的な大学より上で、その授業についてこれる人でなくていけません。
そのため入試の段階で、看護専門学校試験は難しいレベルになっています。
月に数回学校で授業を受ける通信制高校では、筆記試験に合格することは難しくなります。
そのため、看護師を志望する人は通信制高校の中でも看護系のコースがある学校や、大学進学コースがある学校を選ばなくてはいけません。
看護専門学校は、学習時間の3割が看護実習なので、現場に入った時即戦力として働ける実力が身に付きます。
現在の看護師は4割の人が看護専門学校出身で、看護師になるには一番ポピュラーな選択と言えます。
大学へ進学する場合
看護師になるためには看護系のコースがある大学、短期大学へ入学するパターンもあります。
今までは看護師になるためには高校卒業後、看護師専門学校へ入学することが一般的でしたが、今は看護系の大学が増え選択肢が広がりました。
同じ看護師になるなら、短期大学を卒業したほうが早く看護師になれていいと思うかもしれませんが、できれば4年生看護大学をおすすめします。
4年生の大学では取れる資格も多くなり、保健師の受験資格や大学教員への道も開けます。また、看護師になった後の現場でも4年生大学を卒業した人が早く出世できるようです。
そして注意しなければならないのは、2年生の大学では准看護師の資格しか取得できないことです。
廃止も噂されている?准看護師について
准看護師については詳細は省きますが、正看護師が国家資格であるの対して、准看護師は都道府県知事免許となっています。
准看護師は今後廃止されるという見方が強く、日本看護協会の資料によれば、正看護師がここ10年で30万人ほど増えているのに対して、准看護師はここ10年で4万6千人ほど減少しています。またその減少は病院や診療所で働く准看護師がほとんどで、在宅サービス・老人ホームなどで働く准看護師は逆に増加しています。
いわば、准看護師という資格がちょっと難しいヘルパー資格という位置づけになりつつあるという事です。
なぜ准看護師が廃止されないかと言うと、病院や診療所にとっては准看護師をアルバイト扱いしていて人件費を抑えることが出来るため、医師会が反対しているのが理由だと言われています。
もちろん、病院の方針によっては正看護師と准看護師の給料や仕事内容に違いがない勤務先もありますが、大きく・都心の病院になるほど、正看護師と准看護師の待遇や仕事内容について差があるのは事実です。
したがって、准看護師という資格は今から看護師になりたいと思う人は選択肢に入れる必要はないと思います。
正看護師は最後にの国家試験を受験する
大学、短期大学、専門学校、看護師学校のいずれかを卒業した後に、看護師になるための最後の看護師の国家試験が待っています。
合格率は82%~90%ほどで、かなり高い合格率であることが伺えます。
しかしいずれも受験者はいずれかの看護学校を卒業、または卒業見込みの人であるため、筆記試験は専門的な内容が出題されます。
回答形式はマークシートで、問題に沿った答えを塗りつぶすようになっています。
看護師の国家試験に合格すると、晴れて念願の看護師資格を取得できます。
正看護師の給料は?
正看護師20代前半の平均年収は約380万円、20代後半では約450万円が平均的な年収です。月間で換算すると20代前半で31万円ですので、今時珍しい好待遇と言えますね。
ちなみに、一般労働者の20代前半は約250万円 20代後半は約330万円です。
現在は看護師不足が指摘され、高齢化社会に向けて看護師の需要はますます高まりので、就職口にも困らない資格です。
高待遇でやりがいがある仕事ですが、受験で失敗しない様に高校在学中からしっかり勉強する必要があるといえます。
卒業生がおすすめする、失敗しない通信制高校の選び方
ここからは通信制高校の選び方について解説しますね。
通信制高校は、あなたの学歴やお住まいの地域により通える学校が異なってきます。せっかく志望校が見つかっても、自分の自宅から通学できない学校だったら、学校選びは1からやり直しです。
そのため私はまず、通信制高校の一括資料請求サイトであなたが通える範囲の通信制高校の資料を請求をして、届いた各学校の資料を比較して自分の希望にあった学校を見つけることをおすすめします。
複数校の資料を比較すると、通信制高校の特徴や学費、各学校のユニークさが分かりますので、学校選びを簡単に行うことができます。
『ズバット通信制高校比較』なら、あなたがお住まいの地域や学歴にあった複数校の資料を一括無料で取り寄せる事ができます。
保護者の方ももちろん資料請求可能ですが、生徒さんご本人も資料請求可能です。自分が通う学校ですので、生徒さん本人が自分で自発的に資料請求を行う人も多くいます。
各学校の生徒受入数には上限がある場合もありますので、せっかく良い学校が見つかっても募集が終わっていることも。。。後悔しないように早めの行動が大切です。
ズバット通信制高校比較